たぬき暮らし

たぬき顔の嫁と子供と暮らしているので。

「500万円で家を建てる!」のは正直無理だけど参考になる

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ゆとり世代だけにゆとりある生活を送りたい、キスケです。

家を建てる前、「500万円で家を建てる!」という本を買って、できるだけ安く家を建てるためにかなり参考にしていた。

しかし、私が建てた家の価格は1650万円。とても500万円で建てるのは無理だった。
 

「500万円で家を建てる!」の内容

本書では、建築家である筆者が、家にお金を掛け過ぎる風潮に疑問を投げかけるとともに、実際に建築費用500万円で工務店から見積もりをもらったという「500万円住宅」の建築図面が公開されている。



また、筆者は、「500万円住宅」に屋上やバルコニー、高い天井、広い玄関ポーチを追加し、外壁材や室内壁材をグレードアップした建築費用約1000万円の「TOFUハウス」という家を実際に建てている。 
プロの建築家だけあって、筆者の考え方には共感できるし、公開されている建築図面も500万円なのに4LDKで風呂とトイレもしっかり付いていて、とても魅力的で夢のある本である。

なぜ500万円で家を建てることができないのか

筆者が実際に見積もりをもらえたにも関わらず、なぜ500万円で家を建てることができないのか。その理由を説明する。

筆者がプロであること

筆者は「500万円住宅」の建築見積もりを、もともと取引のある2社の工務店に依頼した。
1社目はこれが限界ですと598万円、2社目は宣伝効果を期待しての500万円で見積もりが出てきたらしい。



「500万円住宅」と、1000万円以上する一般的な住宅の工法は、同じ在来工法である。着工から完成までの期間は同じくらいのはずだ。材料費を安くできても、工期があまり変わらなければ人件費は安くならない。
例えば、大工1人あたりの人件費が1日20,000円、工事に入る日が月に20日、人数は3人、工事期間を5ヶ月間とすると、それだけで600万円掛かる計算になる。
この時点で500万円で家を建てるのはちょっと無理があるような気がする。



人件費以外でも、工務店も企業である以上は利益を確保しなければならない。
実際、私は、色んな工務店に「500万円住宅」の図面を渡して、「全く同じ家を建ててほしい」とお願いした。しかし、全ての工務店が「とりあえずもらっときます。でも、そうは言ってもキスケさんはどんな家に住みたいんですか?」というリアクションで、相手にしてもらえなかった。



筆者が500万円の見積をもらうことができたのは、プロの建築家で普段から懇意にしているからこそだと思う。人生で何度も家を建てることのない素人に、工務店がギリギリの利益で家を建てる義理はない。

建築コストの上昇

2011年に起きた東日本大震災の復興のため、多くの職人が東北へ行き、建築業界は人材不足に陥った。


それに加えて2013年に東京オリンピックの開催が発表されたことも重なって、建築コストは右肩上がりに上昇している。
出典:建設工事費は近年どれくらい上昇しているのか?|土地活用ラボ for Owner|土地活用|大和ハウス工業


2019年10月には消費増税が控えており、住宅の購入に掛かる費用は更に増加する。
(住宅ローン減税が強化されるため、実質の料金は抑えられる)

モチベーションを維持できない

私は、「500万円住宅」を建ててくれる工務店が見つかるまで探し続けるつもりだったが、妻に「もうええわ!」と言われてしまったので途中で断念した。


安く建ててくれる工務店が見つかるまで、モチベーションを保ち続けることは容易ではない。

建てる側のこだわり

せっかく「注文住宅」を建てるなら、こだわりたくなってしまうもの。
実際私は、ベランダや屋根裏部屋を作り、トイレは2箇所設置し、耐震等級3を取得した。お金は掛かったが、やってよかったと思っている。


このように、注文住宅を建てるときには色んな選択肢があり、その誘惑に負けてしまい色々付け足すと「500万円住宅」はどんどん遠ざかっていく。

TOFUハウスを建てた人がいる

全く同じ家ではないが、筆者が約1000万円で実際に建てたという、「TOFUハウス」を筆者にアレンジを加えて設計してもらい、建てた人がいる。
女子が建てた豆腐ハウス 豆腐女子です


その価格は・・・「1500万円~1750万円+別途設計料(建築費の13%)」
つまり、建築費だけで「1700万円~1900万円」くらいかかる計算。
たけえよ!


もともとの「TOFUハウス」はあくまでベースであり、別の家なのだが、倍近い金額は高すぎる気がする。
というよりは、「TOFUハウス」の約1000万円という価格が安すぎるのではないか。


「TOFUハウス」や「500万円住宅」は、そもそもの価格設定に無理がある可能性もある。

できるだけ安く家を建てるには?

ではとにかく家を安く建てるには、どうすればいいだろうか?
とにかく「500万円住宅」にこだわったパターンと、それ以外のパターンで考えた。

とにかく「500万円住宅」にこだわる

コネも何もない素人が「500万円」住宅を500万円で建てることは不可能に近い。とはいえ、「500万円住宅」はプロの建築家が安く家を建てる方法を本気で考えたものである。たとえば800万円掛かったとしても、一般的な注文住宅に比べると激安であることには変わりない。


そのため、あくまで「500万円住宅」を建てることにこだわることは、安い家を建てる上で非常に効率がいいはず。
そのとき、次の2つが最重要課題である。

根気よく工務店を探し続ける

私は「500万円住宅」の図面を持っていった全ての工務店で相手にしてもらえなかった。
まずは見積もりを取ってもらうために、相手にしてくれる工務店を根気よく探す必要がある。


また、私は、「500万円でこの図面の家を建ててほしい」と工務店にお願いしたが、この頼み方はまずかったと思っている。500万円という価格は、建築費用としてはかなり非常識なため、依頼するときは予算額を伏せてお願いし、その上で提示された金額に自分が納得できるかで建てるかどうか検討した方が良いのではないかと思う。

安さ以外へのこだわりを捨てる

注文住宅は自由であることがメリットであり、最大のデメリットである。
自由であるがゆえに沸いてくる欲望を抑え、「安く家を建てる」以外のこだわりを捨てる必要がある。

それ以外のパターン1(スモールハウス)

最近巷で人気のスモールハウス。
一人暮らしの人や、夫婦だけの人は制約はあるものの本宅として暮らすことができるはず。

kura-nora.com

それ以外のパターン2(中古住宅)

そもそも住めればいいということであれば、土地も付いていて手っ取り早い中古住宅の方がいいかもしれない。

安い家を建てるには根気≒時間が必要

安い家に限らず、家に強いこだわりがあるとそれを叶えてくれる工務店を探すのにはかなり時間が掛かると思う。
私は、めんどくさくなってしまい、途中で諦めてしまった。

家は、一生に何度もないすごく大きな買い物である。
根気良く時間を掛けて条件に合う工務店を探すことが、安く家を建てるために最も重要だ。

WEB上で建築業者を探すなら

私は以下のサイトを使って、建築業者を探した。
大手のハウスメーカーだけでなく、指定した地域の工務店からも見積もりを取ることができる。私が使ったときよりも進化していて、間取りプランも作成してくれる。



ちなみに、私が家を建てて後悔したことは以下にまとめてある。
www.raccooncatcher.com