ゆとりだけにゆとりある生活を送りたい、キスケです。
私にはふるさとが2つある。
1つ目は生まれてから高校卒業まで暮らした「地元」。
2つ目は大学時代、嫁や親友と過ごしたいわゆる「第2の故郷」というやつだ。
今、私は2つのふるさとのどちらでもない場所で暮らしている。
そこに家も建てたし、今の仕事をクビにならなければきっとここで定年まで過ごすことになるのだろう。
しかし、ときどき、2つのふるさとにどうしようもなく帰りたくなるときがある。
そんなとき、里帰りというバンドの「どら息子、地元へ帰る。」という曲を聴いて、それぞれの場所へ想いを馳せる。
「どら息子、地元へ帰る。」とは
「里帰り」というバンドがリリースしたアルバム「今日のできごと。」に収録されている曲。
里帰りは、メンバーが3人で、男女のツインボーカル、優しく切ない歌声、お香を炊いて独特のムードの中で行うライブが特徴的な、名古屋を拠点に活動していたバンドだ。
地元への想いを歌った曲
歌詞は下記のとおり。
星降る町を出ました
ここには夜の匂いがない
愛おしいあの町はあの頃のままの景色ですか
とげとげしいのはお互い様で
たまにやってくる連絡は 帰って来いよと綴られた
不器用な友の優しさで
いざここに立って夢の輪郭わかりだして
今ここにいる僕は本当に
いざここに立って夢の輪郭忘れだして
今ここにいる僕は本当に僕なのか
何度も何度も流した 母の涙を拭えなかった
大切な約束も 破り捨てた分 父は泣いた
今帰ったら どんな顔するんだろうな
いざ思い立って たって足が出ないんだろうな
今ここに立って夢の輪郭わかりだして
いつかの日に星降る町へ帰るよ
帰るよ
夢を追いかけて田舎を出た若者の姿が思い浮かぶ。
地元には不器用ながら心配してくれる友がいて、
親を泣かせて家を飛び出して来たのだろうか。
夢を追ってこの場所へ来たものの、まだ夢を追いかけている途中で、届きそうな気もするし、届かないような気もする。
自分が何物なのかわからなくなることもある、ということだろうか。
地元に残して来た人々への想いや、がむしゃらに夢を追いかけている様子が伝わってくる。
嫁との思い出が詰まっている
この曲は、嫁に教えてもらった曲だ。
この曲を聴くたび、嫁との思い出が詰まった大学時代を思い出す。
嫁と私は同じ大学に通っていて、嫁は学部の先輩だった。
嫁は可愛くておしゃれで行儀が良く、しっかりしているのだが隙が多くいじられキャラで男女問わず好かれていた。
モテない女の子の中には、ぶりっ子だと言って嫌う人もいたが。
チェリーボーイの私は、嫁に一目ぼれした。
あの頃の私は、女性の外見しか見ていなかった。まあ今も大差ないのだが。
しかし、嫁を狙っている男は何人もいた。しかも、当時嫁は地元に彼氏がいて、何年も付き合っていた。
彼氏と別れたと聞き、私は嫁にアプローチした。
嫁との繋がりはゼミだけ。とにかくたくさん話しかけて、嫁が行くゼミの飲み会には絶対行った。
その他もろもろ、原始人みたいな不器用さだったと思う。今思い出しても恥ずかしい。
他にも何人かからアプローチを受けていたらしいが、何故か私と付き合ってくれた。
理由は、私が一番早かったということと、前の彼氏が気取った人だったから、私の慣れていない感じが良かったのだと、いつか教えてくれた。
「のび太さんが心配で放っておけないから結婚する」
のび太がしずかちゃんと結婚するときの理由ほどではないが、なんだか情けない理由だ。
この曲を聴くと、嫁との出会いや、行った場所、話したこと、怒らせたこと、笑い合ったことなど、思い出が止め処なくあふれてくる。
まとめ
今これを書いている私は、友人の結婚式のため、1人で大学時代に過ごした場所へ来ている。
ホテルに1人になると色々考えてしまう。
たまには昔のことに思いを馳せるのも悪くはない。
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