たぬき暮らし

たぬき顔の嫁と子供と暮らしているので。

amazarashi「ひろ」の歌詞の意味を考察してみる

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ゆとりだけにゆとりある生活を送りたい、キスケです。


amazarashiで1番好きな曲、「ひろ」の歌詞の意味を考察してみる。

「ひろ」とは?


amazarashi 『ひろ acoustic Live Ver.』


amazarashiが2014年にリリースしたアルバム「夕陽信仰ヒガシズム」の収録曲。

「ひろ」は、秋田ひろむが、昔一緒にバンドをやっていた友達へ向けて歌った歌で、19歳で死んでしまった友達へむけた手紙の体で作られた歌となっている。この映像は、10月27日に行ったニコ生の放送時に演奏されたもの。

出典:http://rooftop.cc/news/2014/10/31195901.php


美しいメロディーにエモーショナルな歌声が乗せられ、二度と会うことが出来ない友人に対する語り口調で、曲は進んでいく。

埋め込み動画は引き語りVerで、CD音源とは異なるが、どちらもおすすめだ。


歌詞の意味

何度も弱音を吐き、時には卑屈になり、時にはわけがわからなくなり...
そうやって年を取り大人になっていく自分と、19歳のままの親友との距離がどんどん遠くなってしまうことの悔しさ、悲しさ。それでも、「あの頃の気持ちは忘れていない」と歌っている曲だと思う。


歌詞は3つの時系列に分かれている。
「夢を追いかけている途中」、「夢を叶えたとき」、そして「現在」。

これまで、幾度となく「ひろ」に語り掛けて来たのだろうということが推察される。

自分なりに歌詞をまとめてみる

夢を追いかけている途中、弱音を吐く自分を叱って欲しいと思った。
「ひろ」がいない世界で、「もう無理だ」と思うようなことがあっても、何だかんだで生きていけてしまう。
それが悲しい。


夢を叶えたとき、思ったほど嬉しくなかった。
喜びを分かち合うはずの「ひろ」がいないから。
それが悲しい。


そして現在、また年を取ってくだらない大人になっていくことを悔しいと思う。
失敗して、愛想笑いで「すいません、すいません」なんて頭を下げて、「今に見てろ」と心の中で罵るような、かっこ悪い大人になってしまったことを悔しいと思う。

でも、「ガキみたい」と言われて、少しでもあの頃に近付けたような気がして、今の自分も捨てたもんじゃないと思えた。

「ひろ」のいない世界で迷ってばかりだが、それも「ガキみたい」で悪くないと思える。

あの頃の気持ちは決して忘れていない。
歌うよ、お前と同じ、19歳の頃と同じ気持ちで。

ライブで秋田ひろむが言ったこと

とあるライブに行ったときのこと。
この曲を歌い始める前、秋田ひろむはこう語った(ほぼ泣いていたので記憶違いがあるかも・・・)。

若くして死んだ彼は、僕にとって青春の象徴です。
あの夜から、僕にとって青春とは、安寧への闘争です。
あの夜から、背後霊が僕をずっと見張っています。
あの夜から、ずっと。

まとめ

ライブで彼は、「ひろ」のことを「背後霊」と言った。
霊的なものを信じているというより、自分の心にひろの姿を投影し、問いかけ続けてきたのだろう。
「なあ、ひろ」、と。

19歳で友人を失くすという強烈な経験を、私はしていない。
それなのになぜ、この曲にこれほどに心を打たれるのだろうか。メロディと歌声だけでも十分魅力的だ。でも、それだけではない。

この曲を聴くと、19歳の頃の私が「背後霊」となって現れるのだ。

そして思う。
今の自分は、19歳の自分に恥じない生き方をしているだろうか?


あの頃に比べて、私は確実に大人になった。
・物分かりが良くなった
・他人の顔色を伺って、空気を読むようになった
・怒りが込み上げても、グッと堪えてヘラヘラ笑えるようになった

それが大人だというなら、大人になることは本当にいいことなのだろうか?


19歳の私はどうだっただろう。
無責任で、バカで、世の中のことなんか何もわかっていなかった。
何もわかってなんかいないのに、わかったようなふりをして、勝手なことを言って、友達と馬鹿なことをやっていた。


今の私は、19歳の頃よりも少しはまともになっているはずである。

でも、あの頃の私は、今の私を見て、果たしてどう思うのだろうか。

きっと、この曲の歌詞とおんなじ具合だっただろうな。

なぁひろ 僕は今日も失敗しちゃってさ
「すいません、すいません」なんて頭を下げて
「今に見てろ」って愛想笑いで
心の中「今に見てろ」って なぁこんな風に
かっこ悪い大人になってしまったよ
だらしのない人間になってしまったよ
お前が見たら絶対 絶対 許さないだろう?



なあ、19歳の私よ、お前からすると、今の私は情けなく見えるのだろう。
でも、信じてくれるかはわからないが、あの頃の気持ちは決して忘れてないぜ。

僕は歌うよ 変わらずに19歳のまま