たぬき暮らし

たぬき顔の嫁と子供と暮らしているので。

父親としての自覚を芽生えさせるのに役立つ育児書ランキング

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ゆとり世代ド真ん中で父親をやっている者です。どうも。

生後10か月の息子がいる。

私はイクメンでもなんでもない。
生後約半年の頃、父親としての自覚がないことに悩んで書いたこちらの記事を読んでもらえれば良くわかると思うが、むしろ私はロクでもない父親の部類に入っていたと思う。

あの頃より多少は父親として成長し、育児負担も9.5:0.5(嫁:私)から8:2くらいにはなっている自信がある。自慢するようなことではないのかもしれないが。

まだとても十分とは言えないが、私にとってこの数ヶ月は、急速に「父親としての自覚」が醸成された時期だったと感じている。


父親としての自覚が多少なりとも醸成された理由として、心当たりはいくつかある。
そのひとつが育児書を読み漁ったことである。といっても10冊前後しか読んでないのだが。


今回は、「父親としての自覚を芽生えさせるのに役立つ」という視点で、父親向けの子育て本を独断と偏見にまみれたランキング形式で紹介する。

6位 パパ1年生

本書は、「育児をしたいけれど、どうすればいいの?」
というパパに向けて、
妊娠・出産~赤ちゃんのお世話の仕方、子どもへの接し方・関係づくり、パパと会社や社会との付き合い方まで、マンガを読みながら、「パパの基礎知識」が無理なく、楽しく学べます。
「パパ育児」を応援するファザーリング・ジャパンが、育児の実体験を踏まえて、リアリティをもって丁寧に教えます。

手軽さ...★★★★☆
共感度...★☆☆☆☆
有用性...★★★☆☆
総合点...45点/100点

産前産後にやるべきことが時系列に沿って、漫画も織り交ぜながらまとめられており、読了までにそんなに時間は掛からない。


やるべきことはわかりやすいが、「父親論」の書き方や漫画が大げさで、胡散臭い。
特に漫画は、進〇ゼミから送られてくる漫画みたいで、うまくいきすぎてちょっと引いた。
もしかして最後に「入塾申込書」みたいなのが付いてるのかと思ったが、付いていなかった。


本書では、「父親としての心構え」や、「具体的かつ詳細な育児の方法」「職場からの理解を得る方法」「コミュニティへの参加方法」などが網羅されている。
「とりあえずこれさえあれば・・・」という感じの、育児初心者向けの指南書的存在であると思う。


しかし、読者の感情を置いてけぼりにしている感は否めず、書いてあることに何故か素直に同意できない。


書かれている情報は必要な知識が多いとは思うが、この本を読んでも「父親としての自覚」が芽生えることはなかった。

5位 立派な父親になる

男の子ならだれにも生まれながらにして立派な父親になる素質がある。立派な父親とは、家族を慈しむ子煩悩な父親だ。ウソを憎み、正しく生きる知恵を持ち、礼節を重んじる立派な父親になって、子孫に地球を引き継ごう。

手軽さ...★★★★★
共感度...★★☆☆☆
有用性...★★☆☆☆
総合点...50点/100点


児童向けに書かれた本で、ページ数も少なく、ほとんどの漢字にルビが振ってある。「なぜ立派な父親が必要か」「立派な父親とはどんな人か」「立派な父親になるにはどうすれば良いか」がわかりやすく書かれている。


この本が発行されたのは2001年で、筆者は当時64歳。賛同できる部分もあるが、流行りの服装や髪形を「汚い」と断じるなど、考え方がやや古いと感じる記述が散見される。


父親の役割を、「子どもを健全な心身と正しい判断力、強い責任感を持ち、他人を大切にし、他人と共同できる人物に育てあげること」としており、育児に求めるハードルが高すぎる。
そもそも私自身が上の条件を一つもクリアできていない。


書いていることは立派であるが、そもそもターゲットは小学生の男の子で、「たくさん努力して立派な父親になりなさい」というメッセージを届けるくらいのものだろう。
上昇志向の強い男性にはグッとくるものがあるかもしれないが、私は読了後、「父親ってしんどすぎるだろ・・・」と萎縮しただけである。


4位 新しいパパの教科書

●本書は、日本最大のパパ団体「ファザーリング・ジャパン」の講師陣による、まったく新しいパパ向けの育児書です。
●子育てを楽しむための【知識】【スキル】【マインド】そして【ネットワーク】について、これ一冊で全て学ぶことができます。
●「子育てにどう取り組んだらいいのかわからない」とお悩みのパパにとっても、「もっともっと子育てを頑張りたい! 」という意欲あふれるパパにとっても、役立つ情報が満載です。

手軽さ...★★★☆☆
共感度...★★☆☆☆
有用性...★★★★☆
総合点...55点/100点


6位の「パパ1年生」と同じ団体が出版しており、内容が似ている。「パパ1年生」同様、父親が産前~3歳くらいまでにやるべきことが書かれている。


漫画が無くなった代わりに、料理のレシピや子どもとの具体的な遊び、将来設計まで幅広くカバーされ、ボリュームアップしている。統計データも使われていて、「パパ1年生」よりは胡散臭さが減り、少しは共感できる。


しかし、読んでいると「父親とはこうあるべき」と父親像を押し付けられている気分になる。また、ファザーリング・ジャパンという団体の宣伝がところどころに入る。やめてほしい。


知識的な部分は参考になるが、概念的な部分の話は私には合わなかった。
当然ながら、この本を読んでも、私に父親としての自覚が芽生えることはなかった。

ところでこの「ファザーリング・ジャパン」という団体、父親に関する育児本を何冊も出しているようである。
私は2冊読んでお腹いっぱいになったのでもう読まないが。個人的には「パパ1年生」を買うならこちらを買った方が良いと思う。


3位 忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス

父親が子育てに関わるための大切なポイントを、マンガを入れて優しくアドバイスする。
「育児をしたいけれど、何をどうすればいいか分からない」という父親の疑問に答えるだけでなく、「お父さんからほめられると、子どもは、学校や社会へ出ていく自信を持つようになる」など、父親が積極的に子どもに関わることの重要性も教えている。
また、母親の心をいかに支えるかが、父親の子育てで最も大切として、「妻の苦労をねぎらい、感謝の言葉を述べる」「解決策より、『そうだね』の共感の言葉が大切」など、夫婦のコミュニケーションを円滑にするためのポイントを、具体例をあげて解説している。
子育てに励む母親の気持ちを代弁するとともに、仕事と家庭の間に生きる父親の、率直な気持ちや状況を書かれており、夫婦がお互いの立場を理解し、明るい家庭を築くために、一緒に読みたい一冊。

手軽さ...★★★★☆
共感度...★★★★☆
有用性...★★★★☆
総合点...80点/100点


著者は精神科医で、「父親の育児に対する関わり方」、「夫婦関係が子育てに影響すること」、「育児する上で夫婦関係はどうあるべきか」等に心理的側面からアプローチしている。


ある場面における、妻や子どもとのやり取りの事例が、「良い例」と「悪い例」の2パターンで漫画化されており、どの行動を選択していけばよいか非常にわかりやすい。
漫画の「良い例」がご都合的過ぎる場面が一部あったが、概ね参考になった。


紹介される事例はごくごく当たり前のことというか、少し考えればわかるようなことである。
しかし、長い付き合いの中で、それがいつの間にか出来なくなっていたという人は多いのではないだろうか。


手軽に読めるのだが、内容はお手軽なものではない。


「思いやりや、相手を尊重する心を持って妻や息子に接していこう」と素直に思えた。
おすすめである。


2位 出産・育児ママのトリセツ 〜「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ

ママの気もちを知ろう! できるパパになろう!
つわり・休職・出産を経て、日々の家事・オムツ替え・夜泣き・義母との葛藤・ダンナの世話・・・。
ボロボロになりながら、休む間もなく孤独に働き続けるママとパパのすれ違い=産後クライシスを、
2000組以上の親子の指導実績をもつ著者が、〈産前・産後あるある〉満載でつづった真のイクメン入門。
あなたの妻が、なぜいつもイライラしているのかがこの1冊でわかります!

手軽さ...★★★★☆
共感度...★★★★☆
有用性...★★★★★
総合点...85点/100点

Twitter風のSNSに夫や妻がツイートし、配偶者や似たような経験のある他人がリプライを送り、筆者が解説するという構成になっている。


例えば、
夫「付き合ってた頃は可愛かったのに...今の姿が本性なのか?ダマされた!!」
妻「こちとらお前がヘタレのマザコンだって知ってたら絶対付き合ってなかったわ!」
筆者「そういう (相手にイライラが募る)時期だと思って腹をくくりましょう」
みたいな感じである。


愉快な書き方だが、夫婦は簡単にすれ違ってしまういうことを、これでもかという程思い知らされた。


子育てを夫婦というチームで行うには、まずは夫婦関係が良好である必要がある。
この本は、夫としてどうやって妻の気持ちに寄り添っていけば良いか、「取扱説明書」という形式で教えてくれる。


かなりためになるが、登場する夫のイメージがちょっとアホすぎるのと、妻のイメージが怖すぎるときがあるので、共感ポイントは若干マイナスである。


父親としての自覚を芽生えさせる、という観点では微妙だが、「とにかく嫁を大事にしなければエラいことになる...」と思わせてくれた本であった。


1位 父親になる、父親をする

いま、育児に熱心な父親=「イクメン」が注目されている。しかし実際には、「イクメン」は依然として少数派にすぎず、父親の役割に関する社会の誤解や思いこみも多い。そもそも父親とは何なのか。父親による育児はなぜ必要なのか。父親をすることが家族や男性自身にもたらす意義とは。家族心理学の豊富な研究成果をもとに考える。

手軽さ...★★★★★
共感度...★★★★★
有用性...★★★★☆
総合点...95点/100点

約70ページとページ数こそ少ないものの、その中に「なぜ人間は育児をしなければならないのか」「なぜ父親も育児すべきなのか」「父親が育児をすることは何をもたらすのか」「父親も育児ができる状況を作り出すために、社会はどうあるべきか」という内容が凝縮されている。


2010年に発生した「イクメンブーム」の正体についての考察にはじまり、「家族心理学」の観点から、父親が育児を行うことの重要性について説いている。
いくつもの統計データが根拠として示されていて、非常に説得力が高い。


育児に関する様々な迷信を、データを元に否定している。
この本を読んで、父親と母親の役割が異なるという今までの思い込みが覆された。
本書によると、父親が育児に参加すべき理由は、子どもにとっては「母親だけの影響を受けるリスクを減らす」ためで、母親にとっては「育児負担を軽減する」ためである。
つまり、単なる頭数の問題で父親も育児に参加すべきだと言っているのだ。


「父親だからという性別を理由に何か特別なことができるわけではない」という考え方に強く共感した。


子どもが生まれた時点で自動的に「父親になる」が、子どものより良い成長や配偶者との良好な関係を維持するために、「父親をする(育児をする)」必要があると思わせてくれた、非常にためになる本である。


まとめ(結局何を読めばいいか)

紹介した以外にも何冊か読んだが、あまり覚えておらず、そんなに役に立った記憶もないので割愛させていただく。


私としては、
1位の「父親になる、父親をする」
2位の「出産・育児ママのトリセツ 〜「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ」
の2冊をとりあえず読んでおけば良いと思う。


「父親になる、父親をする」は、父親としての自覚を芽生えさせてくれる(父親が育児すべき理由を教えてくれる)。


「出産・育児ママのトリセツ 〜「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ」は、具体的にどのように家庭で立ち回っていけば良いか教えてくれる。


本当に大事なのは、私みたいに本を読んでその感想をブログなんかに書いてないで、その時間を家事や育児に割くことだと思う。