たぬき暮らし

たぬき顔の嫁と子供と暮らしているので。

最近の邦楽は本当に「終わった」のか? 最近の名曲をあわせて紹介

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邦楽はオワコン

今に始まったことではないが、こんなことを良く耳にする。

日本の音楽業界のビジネスモデルが「終わっている」

まず最初に、邦楽のレベルが低下したわけではないということを言っておきたい。


現在の音楽業界では、曲のクオリティはそこそこに、CDを買わせるための戦略が上手なアーティストのCDが売れている。多くの人が純粋に「イイ!」と思える曲のCDが売れていない。


CD売り上げランキングの上位にランクインした楽曲でも、必ずしも名曲とは言えない。


「邦楽終わった」を正しく言うと、楽曲のクオリティとCD売り上げ枚数がリンクしていないこと、「売れる曲=良い曲」という考え方が「終わった」ということだと思う。


楽曲を視聴する手段が多様化し、CDで収入を得るというビジネスの在り方も「終わった」といえるかもしれない。YUKIちゃんの「2人だけの世界」という曲でも友アンド愛が閉店するという歌詞が出てくるし、タワレコが激減しているという記事もある。CDの市場規模は縮小傾向が長らく続いているようだ。

良い曲のCD売り上げ枚数が伸びるべき

至極当たり前のことだが、オリコンランキングは売り上げ枚数のランキングである。CDが売れるために1番大切な要素は、良い曲が収録されていることであるはずだ。


とはいえ、宣伝力も重要な要素の一つだ。
多くの人の目に留まれば、その分だけ売れる確率は増え、どんなに良い曲でも、人の目に触れなければそもそも存在を知られることすらない。その楽曲が売れるかどうかは、所属事務所の規模や戦略にも影響される。


2010年代より、売り上げを伸ばすためにCDに特典を付けるという取り組みが加熱し、必ずしも「売れる曲=良い曲」とは言えなくなってきた。


もちろんオリコン上位の曲もそこそこ良い曲だと思う。どれもなかなかキャッチーなメロディで、歌詞もよく考えられていると思う。
でも、名曲ではない。今まで聴いたことのないような、聴いた後しばらく放心状態になるような、そんな曲がランキングの上位になるべきではないか。


といいつつ私自身、ここ10年くらいシングルCDを買っていない。アルバムも手元に置いておきたいもの以外はTSUTAYAでレンタルしている。

邦楽というコンテンツのクオリティは「終わっていない」

名曲の定義は「人の心を打つ楽曲」だと思う。どんな曲に心を打たれるか、それは人それぞれだ。今の邦楽というコンテンツが「終わっている」と思うか、「終わっていない」と思うかは、人によって違う。


私は「終わっていない」と思うが、「名曲と出会いにくい」状況になっているようには思う。


その理由は、売り上げランキングが参考にならなくなったことに加え、楽曲数が増加したことにあるのではないか。

曲が多すぎて好きな曲に出会えない

wikipediaに掲載されている年代別のメジャーバンド一覧表を見ると、
1990年代のバンド数は約130
2000年代のバンド数は約150
2010年代のバンド数は約420
となっている。

出典が示されておらず信憑性はあまりないが、例えばMr.Childrenは1992年にメジャーデビューし、現在も活動を続けている。もちろん、解散するバンドの方が多いと思うが、メジャーデビューし一定の人気を集めると、活動期間が長くなるバンドもあるだろう。バンドの活動期間は義務教育のように何年間と定められているわけでない。その上に新しいバンドが誕生し、メジャーデビューする。上記のデータが全く正しいとは言えないが、メジャーバンドが増えている可能性はある。


また、2010年代に入ってからEDMが大流行し、BABYMETALの登場でヘヴィメタルも身近な存在となり、様々な音楽ジャンルに触れる機会も増えた。


そして、曲とは残り続けるものである。何年も前の曲に最近出会ったりすることもある。


山のように年々積まれていくたくさんの楽曲から、自分が名曲だと思うものを見つけるのは難しい。


絶対数が増えると、パクリ疑惑も起こるし、「あっこの曲のプロデューサーあの人だな・・・」「あの曲に似てなるな・・・」とか、どこかで聴いたかメロディだったり、「会いたくて会えない」「君を守りたい」「翼を広げて」とか、ありがちな歌詞だったり、量産型の音楽に出会うことも増える。


ヒットチャートはもうあまりアテにならない。昔のようにテレビやラジオだけでなく、インターネットという大きな媒体で情報を得る手段が多様化したが、それを使いこなして自分が好きだと思う曲に出会えている人はどのくらいいるのだろうか。


自分から積極的に好きな曲を開拓しようとしない人や、情報が氾濫しすぎて好きな曲に出会えなかった人には、「今の邦楽はオワコン」だと写ってしまうのかもしれない。

最近5年以内の名曲(2013年以降)

邦楽というコンテンツが終わりでないことを証明するため、独断と偏見でここ5年以内の名曲を紹介する。

性善説/amazarashi



amazarashiは名曲ぞろいだが、この曲はそんな中でも特に多くの人の心を揺さぶる曲だと思う。
今まで信じてきた「善悪」に葛藤を覚えるような歌詞に、美しいメロディとサビで際立つエモーショナルな歌声が折り重なり、初めて聴いたときにとんでもない衝撃を受けた。

はじまりの歌/緑黄色社会



メンバーの平均年齢は21歳(2018年現在)。男女混合で女性ボーカルのバンド。
キャッチーなサウンドに力強い歌声が魅力的。春一番の風を感じながら決意を新たにするようなイメージを抱く曲。

さらばコットンガール/関取花



花ちゃんと私は同い年。PlayYou.Houseのメンバーだった頃から応援していた・・・と言うのは置いといて。
ジャンクフードを食べてうまいうまい言っていた友達が、オーガニック志向へと変わり果ててしまったことを嘆きつつ、いじりまくる歌。

フラッグを立てろ/YUKI



説明不要。可愛いみんなのYUKIちゃんは今も健在である。

流れゆく世界の中で/東京スカパラダイスオーケストラ feat.MONGOL800



スカパラとモンパチのコラボ作品。もし自分の結婚式で流れていたら泣いたと思う。
愛する人の大切さを見つめなおすきっかけとなりそうな愛を歌った歌詞に、壮大な音楽、キヨサクの独特の歌声が完璧にマッチングしている。

僕はきっと旅に出る/スピッツ



旅の魅力がこんなに伝わる曲は、この曲と1/6の夢旅人、イージューライダー以外にないと思う。

リアルワールド/nano.RIPE



JUDY AND MARYの再来かと思う程衝撃を受けたバンド。めちゃウマなギターとパワフルでありながら可愛らしい歌声、これまた可愛らしい歌詞に悩殺される。

君が誰かの彼女になりくさっても/天才バンド



ふざけたバンド名で敬遠していたが、聴いてみたら本当に天才バンドだった。切ない歌詞にノスタルジックなメロディ・歌声が絶妙に調和している。

平成ペイン/go!go!vanillas



とにかくキャッチー。突き抜けるほどキャッチー。しかし中身の無い歌詞ではなく、平成生まれの若者の生きる痛みを歌っている。

キルミー/SUNNY CAR WASH



こちらもキャッチーな一曲。「(バンドメンバーが書いたであろう動画内の歌詞の)文字のクセがスゴイ」と千鳥のノブも言っている。

風の輪郭/KUDANZ



優しいサウンドと歌声で懐かしい記憶を呼び起こさせる名曲。

まとめ

色々言ったが、結局名曲に出会うかどうかは感受性の問題なのではないだろうか。


最近加齢で、感情の動きが鈍くなっている気がする・・・


「昔は良かった」という人と「邦楽は終わった」という人は案外同一人物かもしれない。