ゆとりだけにゆとりある生活を送りたい、キスケです。
最近、amazarashiの「たられば」という曲をヘビーローテーションしている。
歌詞の意味を考察してみる。
「たられば」とは?
amazarashiが2017年9月にリリースした曲。
もし、○○だったら…
誰もが考えることだと思う。
私は2日に1回くらい考えている。
そんな考えても仕方のないことを歌った名曲である。
歌詞の意味考察
わがままに生きたい
もしも僕が天才だったなら たった一つだけ名作を作る
死ぬまで遊べる金を手に入れて それこそ死ぬまで遊んで暮らす
もしも僕が王様だったなら 嫌いな奴は全員消えてもらう
僕以外、皆居なくなるかもな なら僕が消えた方が早いか
遊んで暮らしたい。
嫌いな人とは一緒に居たくない。
私も全く同じことを考える。
そりゃ誰しもお金に不自由したくないし、嫌いな人とは関わりたくない。
2つ目の歌詞はドラえもんの「どくさいスイッチ」を思い出す。
消したい人の名前を言いながらボタンを押すと、その人を消すことができるボタンだ。
のび太が意地悪された腹いせにジャイアンやスネ夫を消して、叱られた腹いせにパパやママを消して…最終的に1人ぼっちになる。
「天才」や「王様」になって、思い通りに生きたい。
でもそんな生き方は虚しいのかもしれない。
人の役に立ちたい
もしも僕の頭が良かったら 大学に行って勉強するよ
立派な仕事で親孝行して 両親が喜ぶ顔が見たかった
もしも僕が優しい人だったら 困ってる人は全員助ける
見て見ぬ振りで素通りして 惨めな気持ちになるのは、もう嫌だ
もしも僕が話し上手だったら 深夜ラジオのパーソナリティーになる
どこかの誰かの辛い一日を 笑顔で終わらせる人になる
わがままに生きたい一方で、
親孝行して両親を喜ばせたい。
困っている人を助けたい。
人を笑顔にしたい。
2つ目の「もしも僕が優しい人だったら…」は、気持ち次第で変えることができるはずだ。
優しさを実行に移すことができないことを、性格のせいだと言い訳しながら自虐っぽく歌っている。
偉そうに語っているが、私自身、困っている人を見て見ぬ振りして、後で惨めな気持ちになることがときどきある。
私の性格が優しかったら、何か違ったのだろうか。
心を許せる人がいるなら、今の自分も悪くない
あなたの眠った顔見ていたら こんな僕も
悪くはないなって思えたんだ
無い物ねだりの 尽きない戯言
眠った顔を見ることが出来る関係性ということは、おそらく「あなた」は恋人や家族といった大事な人なのだろう。
もし、○○なら…。そうやって色々考えると、自分には足りないことだらけだ。
それでも、大切な「あなた」と一緒にいられるという事実があれば、こんな不毛な妄想ばかりしている「僕」の人生も「悪くない」と思える。
叶えた「もしも」もある?
もしも僕がミュージシャンだったなら 言葉にならない言葉を紡ぐ
誰も聞いた事無い旋律で そんな事考えていたっけな
作曲したボーカルの秋田ひろむ自身はどう考えているのだろうか。
少なくとも私は、今まで聞いたことのない歌を歌うamazarashiというアーティストに何度救われて来たか、わからない。
失敗して、後悔して、今の自分がいる
もしも僕が生まれ変われるなら もう一度だけ僕をやってみる
失敗も後悔もしないように でもそれは果たして僕なんだろうか
失敗したこと、後悔したこと、今までの人生で何度もある。
もう一度人生をやり直せるなら、もっと上手く生きられるはずだ。
しかし、それはもはや今の自分とは別の存在だ。
正の感情だけでない、負の感情もまた、自分という人間を形成する素材なのだ。
まとめ
テーマとしては、正直陳腐である。
もしも、○○だったら。誰もが考えたことがあるはずだ。
秋田ひろむもこう言っている。
無い物ねだりの尽きない戯言
しかし、単なる願望に終始せず、自虐を交えながらも今の自分を受け入れるという歌詞のストーリー性、amazarashiでしか表現できないメロディー・歌声で、
「たられば」は、誰も聞いたことのない名曲となった。
人生は後悔の連続だ。
叶えられなかったたくさんのこと。
悔しかったこと、悲しかったこと。
でも、それらがあったからこそ、今の自分がいる。
そして、たった1つでも良かったと思えることがあるのなら、きっと今の自分も悪くはないのだ。
過去に逃げてしまうとき、この曲はきっと、あなたの背中をそっと押してくれる。
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